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Posted by 京つう運営事務局 at

2010年01月12日

金銀糸原紙

辻商店の本業、金銀糸原紙はマニラ麻とパルプまたはシルク繊維で出来ています。

数年前に特別に試験的に漉いたミツマタ100%の金銀糸原紙が少し残っていました。

この紙の特徴はとにかく強い!

紙縒りにしたものを手でちぎろうとすると、指が切れそうになります。

どのくらい強いのか試してみる事にしました。


これがミツマタ100%の金銀糸原紙です。
写真で見てもよくわかりませんね。face03







これを約2センチ幅に細く切ります。

















紙縒りにして、2本使います。

薄さや見た目が似ているので、包装用の薄紙(洋服などを買った時に包んでくれる薄い紙です。)も同じように試してみました。






分りにくいですが、この本は1冊2キロです。
偶然ですが、計量にぴったりです。









まずは薄紙で試します。

1冊、2冊までは持ち上がりましたが、3冊目(6キログラム)で切れてしまいました。


次はミツマタ100%の金銀糸原紙です。
6冊重ねたところ、分りにくいですが12キログラムです。


                           余裕で持ち上がります。




8冊(16キログラムで切れました。)












和紙と洋紙の違いは、主に繊維の長さにあります。
和紙のほうが繊維が長いので、繊維同士の絡み方が多い分、
強くなります。その上、繊維の並び方も縦一方方向に並んでいますので、縦方向の引っ張りに極端に強い紙になるのです。

だから糸にするのに向いているのですね。

以前から、一度試してみたいと思っていたことを、連休の暇な時間を見つけて試してみました。

この紙、他に使い方はないのかなぁ~と時々考えます。

  


Posted by tsujitoku at 21:36Comments(0)辻徳