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Posted by 京つう運営事務局 at

2020年03月06日

お客様からの手紙

今日、お客様から手紙をもらいました。

先日、おばあさまの百歳の誕生日祝いの席で辻徳の祝箸をお使いいただいた方です。
ご家族皆でお祝いし、楽しい時間でしたと書かれていました。

おめでたい席で、辻徳の祝箸を使っていただいたことをとても嬉しく思いました。

それと同時に、このような手紙を送っていただいたことに感激しました。

心を込めて書かれた手書きの一文字一文字に、とても暖かいものを感じます。

最近は、人とのやりとりはほとんどメールやラインで済ませているので、手紙を書くことも、もらうことも少なくなりましたが、
手紙の文章はぞんざいには書けません。
自分自身を正すことで伝わる気持ち、それが手紙だと思いました。

今日は、これだけでいい一日でした。

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紙布と懐紙の 辻徳
㈱辻商店  
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Posted by tsujitoku at 18:29Comments(0)思う事今日の出来事

2018年05月02日

おうつり

ブログの読者の方から「おうつり(お移り)」について質問がありました。

そもそも、お移りの習慣が無い地方の方には何のことかわからないと思いますが、
お移りとは、いただきものをした時の返礼のことで、主に関西に昔からある習慣のようです。
いただきものをした時にすぐにその場でお返しすることもありますが、後日容器をお返しするときなどに渡す場合もあります。


質問の内容を要約すると、次のようになります。

・おすそ分けをいただいた容器にお移りを入れる場合はどのようにしたらいいのか。また、懐紙をおうつりに使うとしたら何枚ぐらい入れたらいいのか

・容器に柄がある場合、懐紙の輪は右にしたほうがいいのか左のほうがいいのか。

・懐紙は無地がいいのか、柄が入ったものがいいのか。


私からの答えは次の通りです。(少し書き換えている部分もあります。)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 お移りは、京都では半紙をお返しすることが多かったようですが、現在、半紙をいただいていも使いみちがあまり無いように思います。
 昔、紙が貴重品だった時には喜ばれたのでしょう。
 お移りは、マッチなどの日用品だったこともあると聞いていますが、今はマッチも使わなくなりました。

 その点、懐紙でしたら何かと使うことができますので、こちらの方がもらってうれしい、と私は思います。
 実際に使えるものをお返しするという観点から言えば、懐紙をお移りにしても何ら問題はありません。
 懐紙も、無地ではなく柄の入ったもののほうが、もらう立場から言えば嬉しいでしょう。
 実際に販売していて、お客様からそのようなご意見を何度もお聞きしました。 

 なお、基本的には一枚というより一束のほうが一般的だとは思います。
 お渡しするときは容器に入れても、添えても結構です。
 小さく折りたたむより添えたほうがいいでしょう。


 一枚なのか数枚なのか一束なのかは、お気持ち次第だと思います。
 いただいたものにもよりますし。

 そのほか、社内では次のような意見もありました。

 ・一枚にするならお菓子などを包んで入れる(この場合は大きめの懐紙のほうが包みやすいかもしれません)
 ・有難うの一言を書いて入れる
 ・手紙を送るときに白紙の便せんを一枚入れるのと同じ??
 ・封筒に入れてはどうか

 などなど、参考までにお知らせします。


 容器に入れる場合またはお渡しする際に、こだわるのであれば、もらう方から見て輪は右に来るようにした方がいいでしょう。

 なお、現代の生活では、お移りはどうしても必要というわけではないと思います。
 実際、いただいく機会はあまりなくなってしまいましたし、 そのような習慣を知らない方も多いようです。

 
 感謝の気持ちを表す方法としてお移りを差し上げる習慣があるのなら、続けた方がいいでしょう。
 お返ししていただいた入れ物に、きれいな柄の懐紙が入っていたら、ちょっと嬉しくなりますよね。
 かえって心苦しくなるほど値の張るものでもありませんし。


 初めてお渡しする方には、よろしければお使いください、と一言添えたほうがいいかもしれませんね。
 知らない方も多いようですから。

 おうつりは、いただいたことへの感謝の気持ちを表すもの、と考えています。
 あくまでも、形ではなく心を大切に。

 
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紙布と懐紙の 辻徳
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Posted by tsujitoku at 22:18Comments(0)懐紙活用術思う事

2017年01月01日

紅白饅頭と懐紙

あけましておめでとうございます。

実家でのんびりと過ごすお正月。
年々、何にも代えがたい時間になってきているような気がします。


先日、ある学生さんと話をしていた時の事です。

卒業式には必ず紅白饅頭をもらってきたとのこと。

「なぜ紅白饅頭をもらうのかはわかるけど、(卒業はおめでたいことだから、ですね)
兄弟が3人もいると、”またか”、という気持ちになって、プラスチックのケースを開けて、ただパクパクと食べるだけでした。」

そうなのか、と思いながら、うちの子供たちの時はどうだったか、、、あまり覚えていませんが。

「でも、あの時もしも、お母さんが懐紙にお饅頭をのせて出してくれたりしたら、私、そのことは一生忘れないと思います。」


そうなんだ。

ただのお饅頭、
だけど、二つのお饅頭を家族で分けて、ほんのひと時、一緒に卒業を祝いながら、お茶を飲む。

「おめでとう、3年間、よく頑張ったね」

そう言ってあげるだけで、卒業の意味も、お饅頭に込められたお祝いの気持ちも、
子供の心にずっと後々まで残るに違いありません。

そして、こういう時間の積み重ねが子供を作っていくのかもしれない、
と、自分の子育てを反省しながらもそう思ったのでした。


懐紙と共に歩んで今年で10年になります。
まだまだ未熟ですが、
今年もどうぞよろしくお願いいたします。



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紙布と懐紙の 辻徳
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Posted by tsujitoku at 20:00Comments(0)思う事

2016年08月15日

懐紙への思いを聞いてください。

久しぶりの更新です。


先日、京都のFM局 αステーションに8月7日と14日の2週続けて出演しました。
日曜のお昼、文筆家でパーソナリティの高橋マキさんとのトークで懐紙と辻徳の仕事への思い、私自身のことも少しお話させていただきました。

その時の放送が下記から聞くことができます。

8月7日  http://ei.fm-kyoto.jp/blog/fit_for_my_life/2016/08/07/

8月14日 http://ei.fm-kyoto.jp/blog/fit_for_my_life/2016/08/14/

こんなことをブログで紹介するなんて、私もずいぶん変わりました。
以前は自分自身のことをこんな風に人にお知らせするのは気恥ずかしくてできなかったのに、今は一人でも多くの方に聞いていただきたい。
この10年間、仕事が私を成長させてくれたことを感じます。

当日聞けなかった方、ぜひお聞きください。

感想などお寄せいただければ幸せです。




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Posted by tsujitoku at 18:40Comments(0)お知らせ辻徳思う事メディア掲載

2016年05月26日

白猫プロジェクト スタンプラリー

今月20日、コロプラさんと京都のコラボで
「白猫プロジェクト スタンプラリー」が始まりました。


記者発表会の様子 

二条城の台所で行われました。普段は公開されていない場所です。



白猫プロジェクトって知っていますか?

最初にお話をいただいたとき、コロプラさんのことも白猫プロジェクトも私は初耳でしたので、
どう考えていいものか、正直少し戸惑いましたが、

いろいろと調べているうち、徐々に「これは面白いかも」
と思うようになりました。

なぜって、、このゲームをしている人たちの大半は
「懐紙」というものの存在を知らない人たちのはず。
(世間一般的に、知らない人のほうが多いのが実情です)

何万(何百万?よくわかりませんが)といるゲームのユーザーに
懐紙を知ってもらう、いい機会になるのでは、と考えたからです。


まだ始まって1週間も経っていませんが、連日コロプラのスタンプを押しに来るお客様が続いています。
キャラクターを入れた懐紙も予想以上の人気です。


コラボ商品 3点


〖ミレイユ〗の懐紙と 亀屋良長さんのお菓子 〖星たぬき〗
このお菓子、会場で初めて見たときに、思わず「かわいい!」と叫んでしまいました。
ちなみに、亀屋良長さんの星たぬきのお菓子は小売りはされていません。
和菓子のワークショップに参加したらもらえるそうです。



一日に数回、懐紙に付いて「これはどう使うんですか」という質問を受けます。
まさに狙ったとおり、そこでいろいろと実演を交えながら説明をしています。

これから、もっと多くの方にご来店いただき、懐紙を知ってほしい、そう思います。




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Posted by tsujitoku at 13:42Comments(0)お知らせ辻徳思う事

2015年12月09日

虫取り網

ブログのタイトルが「懐紙活用術」なので、懐紙と関係のないことは極力書かないようにしていますが、

これだけは ゆずれない! ので書きます。


会社にも、自宅にも虫取り網を常備しています。



新しく来た社員は

「誰が虫取りをするんですか」と必ず聞きます。

私:「虫が入ってきたときに使うんです!」


家の中にハチなどの虫が入り込んだ時には、この網で捕まえます。


こう説明すると、必ず笑われます。


どうして???ICON49


じゃあ虫が入ってきたときにどうするの?

捕まえて逃がしてあげたほうがいいんじゃない?


一家に一本、虫取り網は必需品ですICON35





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タグ :虫取り網


Posted by tsujitoku at 19:52Comments(0)思う事お気に入りグッズ

2015年05月19日

掛け紙

「掛紙(かけがみ)」というものをご存じでしょうか。

贈答のときに品物や箱の表に巻くように付ける紙のことです。

紅白の水引と熨斗が印刷されたものは熨斗紙、と呼びますが、これも掛紙の一種です。
弔事には、熨斗の無い黒白や黄白の水引が印刷されたものを使い、これももちろん掛紙です。

また、掛紙としてはお菓子の箱などに付いているきれいな絵が描かれている物もあります。


これらは何のために付けられるのでしょうか。


日本人の贈答の仕方に「折形」と呼ばれるものがあります。
送るものによって包みかたを変えていたのです。

たとえば、


                新茶包

先日の礼法の時間に教えてもらいました。
新茶を送るときの包みかたです。
ちなみに、見た目よりは簡単にできます。

このように、送るものによって包みかたを変える、 これが折形礼法で、
室町時代には確立していたようです。

礼法の先生によると、時代とともに贈り物に紙をまいて、その表に品物の名前を書くようになり、
さらに近代(おそらく)になると、「御礼」「御祝」など、何の目的で送るのかを書き表すようになったということです。


このように見てみると、

掛け紙は、折形を簡略化したものと考えてよさそうです。
目的は、最初は贈り物の中身を表し、その後、何のための、誰からの贈り物なのかを書き表すようになったわけです。


要するに掛け紙は贈り物のタイトルを書くもの、そう捉えるのが妥当です。



ところが最近、熨斗紙に「ご入学おめでとうございます」などの言葉を書くことがあるようです。
辻徳でも、お客様のご要望でそのように書くことがありますが、
その都度スタッフと、「どうしたものか・・・」と悩んでいます。


掛け紙や熨斗紙の由来をたどれば、おのずと答えは出るものと思います。
掛け紙は、礼を示すものであり、メッセージは添文にしたためてはいかがでしょうか。


なお、私もまだまだ勉強不足の身。
間違っていたら、是非教えてください。




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Posted by tsujitoku at 19:06Comments(0)思う事

2014年01月01日

子供のころの思い出

新しい年になりました。

いかがお過ごしでしょうか。

私は、大晦日に一年を振り返っていたとき、ふと思い出したことがありました。

ずっと心の中にしまいっていたエピソードです。
いつか誰かに話して聞かせたいと思っていたことでした。

よろしければ、少しお付き合いください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私は雪国の生まれです。

毎年11月ごろに初雪が振り、徐々に地面は白くなっていきます。

家は降り積もった雪で窓ガラスが割れないよう、囲いをします。
冬の間中、屋根から落ちた雪が窓の高さまで積みあがり、
家の中は昼間も暗かったように覚えています。


それでも、お天気がいい時は真っ白な雪に太陽の光が反射して、
まぶしいほどに光るのでした。



玄関のガラス越しに、
うちの中からも、外の光のきらめきがわかりました。


まだ幼稚園にも行っていない、小さなころだったと思います。
ある日の朝、玄関のガラス越しに見える輝きに誘われて、おもてに出て行きました。
本当に、一面、きらめきの粉を振りかけたように、
白い雪がきらきらと輝いていました。

どういうわけか、ふと、この下はどうなっているのか知りたくなりました。

雪は、小さい子供のひざ下ぐらいの深さに降り積もっていました。
私は、一生懸命、手で雪を掘っていきました。

そんなに深くはなかったので、しばらくすると地面が現れました。

そして、そこにあったものは・・・・

まだおとなの親指ほどの緑色の水仙の芽でした。


わたしは驚いてまたその上に雪をかぶせて、元通りにしました。

そうしながら、私ははじめて、冷たい雪の下には春が待っているのを知ったのでした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


長い人生には、辛い冬のような時もあります。
でも、必ずその後には春がやってきます。

明日の幸せのために今がある、
そう信じて前を向いて歩いていきなさい、


子供の頃の思い出が、自分にそう教えてくれているような気がしました。





つたない話に付き合っていただいて有難うございました。


皆様のもとにも、幸せが訪れますよう、お祈りいたします。



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Posted by tsujitoku at 22:21Comments(0)思う事

2013年11月05日

懐紙を使う素敵な人

前回ご紹介した、赤坂サカスにご来場いただいたお客様、

メールの続きをご紹介します。



横浜市の大橋様です。(ご本人に許可をいただきましたのでお名前をご紹介します。)


お懐紙の使い方は、(中略)叔母が表千家のお茶の先生をしていて、本当に小さい頃から叔母の所作を身近で見て育ったことや、たまにお茶のお稽古に入れてもらったりした時に無意識に覚えたところが大きいかな~と思っています。
今の私のお懐紙の使い方を見たら、叔母は”そんな使い方をするの!?”と言いそうですが^^;
〈メールより〉


お茶をされている方も二通りです。
お茶席以外で懐紙を使うことに抵抗のある方、むしろ自由に工夫して使っているかた、いろいろいらっしゃいます。〈辻徳〉

あ!叔母で思い出しました。
人にお金を手渡す時に、二つ折りにしたお懐紙でお金を包んで(というかはさんで)渡すことがあります。
ちょうど先日、旅館で中居さんにお願いして外で物を買って来ていただくお願いをして、お金を預ける時にそうしたのですが、叔母がそのように使っているのを見たのを思い出したからでした。
これも、お気に入りのお懐紙入れをいつも持ち歩いているからこそ出来たことです^^〈メールより〉


二つ折りにしてお札をはさむのは私も実践しています。
これはお勧めの使い方です。
お金をはだかで渡すのは気がひけますから。
金封や封筒に入れて渡すときも、懐紙に挟んで入れるとお札が透けて見えませんから。〈辻徳〉

この使い方もそうですけど、私が思うに、お茶の世界はさておき現代の日常生活の中でのお懐紙の使い方って、”別にそこでわざわざお懐紙を使わなくてもいいじゃないか”と言ってしまったらもう全然使う場面がなくなってしまうようなことで、”必要だから”ではなくて”自分の中で、そのようにするのが美しいから、気持ちがいいから”だと思うのです。
一種の”ゆとり”でしょうか。〈メールより〉


まったくそのとおりです。
だから、懐紙を使う人は素敵に見えるのだと思います。


大橋様、どうも有難うございました。
これからも懐紙を使って、ますます大人美人になってくださいね。〈辻徳〉



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Posted by tsujitoku at 11:06Comments(0)懐紙活用術辻徳思う事

2013年09月18日

「おもてなし」について

月に一度、礼法のお稽古をしています。

暮らしに生きる礼法とは別の、小笠原流礼法の教室です。


先日行われたお稽古で、先生からの投げかけで、各自「おもてなし」についての考えを、体験を交えながら話すことになりました。
その時に話したこととは少し違いますが、今思うことを少しお話したいと思います。

ひょっとしたら以前にも同じような話を書いたかもしれないのですが、、、
(長い間書き続けているので、いつ何を書いたか、すべて覚えてはいませんが、なんだかそんな気もします。)


もてなすとは、持って成す、、、
お客様に御馳走をふるまって心から歓迎することです。

遠路はるばるお越しいただいたお客様に心づくしの御馳走をし、楽しんでいただくのは、どこの国も共通したこと。
人によって差はあれ、日本人に限らず世界中どこでも同じなのではないでしょうか。

かつてホームステイしたアメリカの家庭では、
皆仕事を持ち忙しいにも関わらず、私と娘のために歓迎の夕食を皆で協力して作ってくれました。

留学生のホストファミリーをしていた関係で、アジアの人たちとの交流も多かったのですが、
留学中の彼らの家に招かれると、いつも心づくしの料理をふるまって歓迎してくれたものです。



中国の留学生と交流していた友人が、本国の両親に招かれ、下にも置かないもてなしを受けて帰ってきたこともありました。


もてなし、ホスピタリティーは日本人特有のものではありません。



「持てなしの国、日本」を標榜するのなら、私たちがするべきことは他もあります。

たとえば駅の表示やレストランのメニューをを外国の人たちにもわかるように書き換える、
地下鉄やバスの割引切符を充実させる(ロンドンでは1週間乗り放題の割引チケットがあり、大変便利に使わせてもらいました)、
宗教的な配慮をした食事を提供するレストランが数多くある、等々、



「もてなす」の本来の意味とは少し離れるかもしれませんが、
外国の方たちがさほど不自由を感じることなく、日本での滞在を楽しめるようにすること、
それこそが、本当の意味でのもてなしだと、私は考えます。


  


Posted by tsujitoku at 18:26Comments(0)思う事