京つう

日記/くらし/一般  |下京区

新規登録ログインヘルプ


2014年01月01日

子供のころの思い出

新しい年になりました。

いかがお過ごしでしょうか。

私は、大晦日に一年を振り返っていたとき、ふと思い出したことがありました。

ずっと心の中にしまいっていたエピソードです。
いつか誰かに話して聞かせたいと思っていたことでした。

よろしければ、少しお付き合いください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私は雪国の生まれです。

毎年11月ごろに初雪が振り、徐々に地面は白くなっていきます。

家は降り積もった雪で窓ガラスが割れないよう、囲いをします。
冬の間中、屋根から落ちた雪が窓の高さまで積みあがり、
家の中は昼間も暗かったように覚えています。


それでも、お天気がいい時は真っ白な雪に太陽の光が反射して、
まぶしいほどに光るのでした。



玄関のガラス越しに、
うちの中からも、外の光のきらめきがわかりました。


まだ幼稚園にも行っていない、小さなころだったと思います。
ある日の朝、玄関のガラス越しに見える輝きに誘われて、おもてに出て行きました。
本当に、一面、きらめきの粉を振りかけたように、
白い雪がきらきらと輝いていました。

どういうわけか、ふと、この下はどうなっているのか知りたくなりました。

雪は、小さい子供のひざ下ぐらいの深さに降り積もっていました。
私は、一生懸命、手で雪を掘っていきました。

そんなに深くはなかったので、しばらくすると地面が現れました。

そして、そこにあったものは・・・・

まだおとなの親指ほどの緑色の水仙の芽でした。


わたしは驚いてまたその上に雪をかぶせて、元通りにしました。

そうしながら、私ははじめて、冷たい雪の下には春が待っているのを知ったのでした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


長い人生には、辛い冬のような時もあります。
でも、必ずその後には春がやってきます。

明日の幸せのために今がある、
そう信じて前を向いて歩いていきなさい、


子供の頃の思い出が、自分にそう教えてくれているような気がしました。





つたない話に付き合っていただいて有難うございました。


皆様のもとにも、幸せが訪れますよう、お祈りいたします。



゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.

金銀糸原紙と懐紙の
㈱辻商店  
〒600-8481
京都市下京区堀川通り四条下る四条堀川町271番地
TEL:075(841)0765
http://www.tsujitoku.net
kaishi@tsujitoku.net  
       
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.


同じカテゴリー(思う事)の記事画像
白猫プロジェクト スタンプラリー
虫取り網
掛け紙
お手紙
懐かしい味
テロ警戒中???
同じカテゴリー(思う事)の記事
 お客様からの手紙 (2020-03-06 18:29)
 おうつり (2018-05-02 22:18)
 紅白饅頭と懐紙 (2017-01-01 20:00)
 懐紙への思いを聞いてください。 (2016-08-15 18:40)
 白猫プロジェクト スタンプラリー (2016-05-26 13:42)
 虫取り網 (2015-12-09 19:52)

Posted by tsujitoku at 22:21│Comments(0)思う事ご挨拶
コメントは管理者が承認した後で公開されます。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。