京つう

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2015年05月19日

掛け紙

「掛紙(かけがみ)」というものをご存じでしょうか。

贈答のときに品物や箱の表に巻くように付ける紙のことです。

紅白の水引と熨斗が印刷されたものは熨斗紙、と呼びますが、これも掛紙の一種です。
弔事には、熨斗の無い黒白や黄白の水引が印刷されたものを使い、これももちろん掛紙です。

また、掛紙としてはお菓子の箱などに付いているきれいな絵が描かれている物もあります。


これらは何のために付けられるのでしょうか。


日本人の贈答の仕方に「折形」と呼ばれるものがあります。
送るものによって包みかたを変えていたのです。

たとえば、


                新茶包

先日の礼法の時間に教えてもらいました。
新茶を送るときの包みかたです。
ちなみに、見た目よりは簡単にできます。

このように、送るものによって包みかたを変える、 これが折形礼法で、
室町時代には確立していたようです。

礼法の先生によると、時代とともに贈り物に紙をまいて、その表に品物の名前を書くようになり、
さらに近代(おそらく)になると、「御礼」「御祝」など、何の目的で送るのかを書き表すようになったということです。


このように見てみると、

掛け紙は、折形を簡略化したものと考えてよさそうです。
目的は、最初は贈り物の中身を表し、その後、何のための、誰からの贈り物なのかを書き表すようになったわけです。


要するに掛け紙は贈り物のタイトルを書くもの、そう捉えるのが妥当です。



ところが最近、熨斗紙に「ご入学おめでとうございます」などの言葉を書くことがあるようです。
辻徳でも、お客様のご要望でそのように書くことがありますが、
その都度スタッフと、「どうしたものか・・・」と悩んでいます。


掛け紙や熨斗紙の由来をたどれば、おのずと答えは出るものと思います。
掛け紙は、礼を示すものであり、メッセージは添文にしたためてはいかがでしょうか。


なお、私もまだまだ勉強不足の身。
間違っていたら、是非教えてください。




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Posted by tsujitoku at 19:06Comments(0)思う事