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Posted by 京つう運営事務局 at

2012年11月28日

懐かしい味

先日、とあるところで美味しいお米を手に入れました。

今年とれたばかりの新米です。

もともと新米は水分が多く、粘り気があるのですが、
このお米はさらに粘り気が強く、もち米と間違うほどです・・・
となれば、作るものは(わが家の場合は)決まっています。

きりたんぽ


なのです。


生まれ故郷の懐かしい味です。

例年、新米が出ると実家から送ってもらって毎年のように作っていましたから、
京都育ちのうちの子供たちにとっても、家庭料理の一つになっています。



先日の日曜日、朝からお米を炊いて、夫は七輪に備長炭で火をおこし、
半日がかりで作りました。



作り方はいたって簡単です。
お米が炊き上がったら、少し塩を入れておはぎを作るときのようにつぶします。


それを杉の木で作った串に巻き付けて、焼くだけ。
(巻きつけた後はまな板などのうえでころころと転がして形を整えます。)




炭はやはり備長炭です。
普通の炭だと、外だけ先に焦げてしまいます。


じっくりと焼き上げてから、熱いうちに串を外しておきます。



熱が取れて固くなったら、竹輪のようにななめに切って鍋に入れます。


鶏がらでだしを取り、みりん、しょうゆ、酒、砂糖などで味を付けた中に、
鶏肉(もも)、ささがきゴボウ、まいたけ、糸こんにゃく、せりなどを入れます。

きりたんぽは、長く煮ると溶けてしまいますので、最後に入れて、少し柔らかくなったところをいただきます。


作り方は決して難しくはないのですが、
焼くときのがないと、 きりたんぽは作れません。



実はこの串、私の大叔父が作って持たせてくれたものです。

これがあるおかげて、毎年懐かしい味を再現できるので、私の宝の一つです。


それと、私にきりたんぽの作り方を教えてくれたのは、今は亡き祖母です。


子供の時から、そばで見ていたので、何となく知ってはいたのですが、
嫁いだ時に、しっかりと教えてもらいました。


祖母から孫へ伝える家庭の味は、
3世代同居だったからかなえられたこと。

母親は忙しくてなかなかそこまで手が回らないのが現実です。


私も、子供たちには教えていないことばかり。
せめて、いつか孫には教えてやりたいと、今から思っています。




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Posted by tsujitoku at 17:36Comments(0)思う事