バナナペーパー
先日、バナナペーパーという紙を懐紙として発売しました。
バナナペーパーを開発したのは株式会社 ワンプラネット・カフェ の代表取締役エクベリ聡子さんと、ぺオ・エクベリです。
たまたま旅行に行った先のザンビアでバナナの茎が大量に廃棄されているのを見て、これを何か利用できないかと考えたのがバナナペーパーの始まりでした。
ちなみに私もお話を聞くまでは”バナナは木になるもの”と思っていましたが、実は”草”なのだそうです。草の中では最大ということですが、バナナを収穫した後は刈り取られる(切り倒される?)ので、想像しただけでもかなりの量になることは間違いないでしょう。
エクベリさんが、何かに利用できないかと思ったのも納得のいく話です。
そこから試行錯誤、私財を投じて日本で抄紙までこぎつけた努力には頭が下がります。
この話を、たまたまあるメルマガで読んだとき、懐紙に出来ないものかと思い、ワンプラネット・カフェに問い合わせ、スウェーデン滞在中だったエクベリさんにwebで相談させていただくことが出来ました。
そこから、販売代理店をご紹介いただき、懐紙として使用可能かどうかを確認していただいたうえで販売に至りました。
ザンビアからの輸送費、和紙としてはまだ希少な原料のバナナのパルプ、様々な要因で決して安くないお値段です。
お客様にご理解いただくことが出来るだろうかと思いながらも販売を決めたのは、これが環境問題解決の一助になればとの思いからでした。木を切ってパルプを作るより、捨てられるはずのものを利用して紙を作ることが出来ればもっと地球にやさしいですから。
そのうえ、ザンビアの人たちの生活の支えになるのであれば、利用しない手はないのです。
バナナペーパーの懐紙はとても小さな取り組みですが、少しでも誰かの役に立つのであれば嬉しいと思います。
辻徳 辻亜月子
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