紅白饅頭と懐紙
あけましておめでとうございます。
実家でのんびりと過ごすお正月。
年々、何にも代えがたい時間になってきているような気がします。
先日、ある学生さんと話をしていた時の事です。
卒業式には必ず紅白饅頭をもらってきたとのこと。
「なぜ紅白饅頭をもらうのかはわかるけど、(卒業はおめでたいことだから、ですね)
兄弟が3人もいると、”またか”、という気持ちになって、プラスチックのケースを開けて、ただパクパクと食べるだけでした。」
そうなのか、と思いながら、うちの子供たちの時はどうだったか、、、あまり覚えていませんが。
「でも、あの時もしも、お母さんが懐紙にお饅頭をのせて出してくれたりしたら、私、そのことは一生忘れないと思います。」
そうなんだ。
ただのお饅頭、
だけど、二つのお饅頭を家族で分けて、ほんのひと時、一緒に卒業を祝いながら、お茶を飲む。
「おめでとう、3年間、よく頑張ったね」
そう言ってあげるだけで、卒業の意味も、お饅頭に込められたお祝いの気持ちも、
子供の心にずっと後々まで残るに違いありません。
そして、こういう時間の積み重ねが子供を作っていくのかもしれない、
と、自分の子育てを反省しながらもそう思ったのでした。
懐紙と共に歩んで今年で10年になります。
まだまだ未熟ですが、
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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紙布と懐紙の 辻徳
㈱辻商店
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