頭芋
京都では、お正月のお雑煮に
頭芋(かしらいも)という芋を入れます。
もちろん白味噌仕立てです。
結婚して以来数年間、姑のいうとおりに、毎年もらう頭芋を雑煮に入れてきましたが、これがなんともまずかったのです。
どんなに煮ても固い部分が残って芋の甘さなどは少しもありません。
しかも大きいので、食べきるのに数日かかります。
お正月を迎えるのが気が重くなるほど・・・でした。
そんなある年、師走に八百屋さんで買い物をしていると、
「頭芋なあ、子供の頃から食べてるけどいっぺんもおいしいと思った事ないわ」という声が聞こえてきました。
そうなんだ、京都の人もおいしくないと思うのなら、いっそのことやめてしまおうと思い、以来お雑煮には小芋を入れてきました。
ところが、今日、
最近無農薬野菜を作っている人から定期的に野菜を買っていますが、その人から、
「それは茎の青いほうの芋と違うか?」といわれました。
彼の説明では茎の赤いサトイモは八つ頭、茎はずいきとして食べられますし、皮をむいて干したものは芋がら、保存食となります。私も今年はなんどかいただきました。
雑煮に入れる頭芋はこの赤い茎の芋、
八つ頭で、お値段も野菜にしては高価です。一度食べた事がありますが、本当にアジのある芋でした。
茎の青い芋は捨てるのだとか・・・
私が食べていたのは捨てるほうの芋だったのですね。なるほど・・・どうりで・・・
今度のお正月はおいしい
八頭をお雑煮に入れて、頭芋の復活です。
もちろん白味噌で、ね。
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