辻徳~名前の由来~

tsujitoku

2010年01月01日 08:05

あけましておめでとうございます。

昨年は辻徳の懐紙と、このブログをご愛顧いただきまして有難うございました。

辻徳は、今年は更に懐紙の宣伝・普及に努めたいと思っています。

ところで、"辻商店が、なぜ『辻徳』?"と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

年の初めのブログは、このわけをお話したいと思います。

辻商店は、戦後、金銀糸原紙を扱ってきました。織物に使われるあの、金糸です。
金銀糸に紙が使われているのを知らない方も多いようですが、金銀糸は、紙の表面に金を貼り付け(専門的には蒸着といいます)、裁断したものを撚って作ります。

懐紙は2年前から扱い始めました。
吸収性があって適度な硬さがある懐紙は、もっと日常に使えたらいいのに・・・と思ったのが始まりです。

製造販売するにあたって、私が思い出したのは、主人の祖父でした。

祖父は19歳の時に両親をなくし、一代で辻商店を築き上げた人でした。
私が嫁いだ時は既に96歳でしたが、存在はとても大きく、私は心から尊敬しておりました。

あの祖父なら、新しいことを始めることをきっと喜んでくれたに違いない、そう思った時、懐紙部門を祖父の徳治郎の一字をもらって『辻徳』とすることに決めました。

残念ながら、私が嫁いで3年後に亡くなりましたが、生きていたら教えて欲しい事はたくさんあったのに・・・と、時々残念に思います。

祖父の力を借りて、今年も前に進んでいきたいと思っています。

今年もどうぞ宜しくお願いいたします。


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