京つう

日記/くらし/一般  |下京区

新規登録ログインヘルプ


スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by 京つう運営事務局 at

2011年12月14日

ハレの日

「事始めのあいさつ」というものを初めて経験しました。

この日からお正月の準備を始めるので、事始めと言われるのだそうです。


京都では、祇園の舞妓さんや芸子さんが井上流の家元にあいさつに行く風景が、毎年ニュースで報道されますが、
私の習っているお煎茶道でも、事始めを祝う行事が毎年行われています。

今年、私の師匠が当番となり、門下を代表して私があいさつに行かせていただきました。

冷や汗をかきながらも、何とか大役を終え、帰路につきながらいろいろと思うことがありました。


これから正月準備を始めるということを、正装してあいさつに行き、おめでとうを言うのは、
常にはない行為です。

先日、あるところで、
「今の生活にはハレの日がなくなってしまった」という話を聞きましたが、なるほど、確かにそうです。
成人式や七五三、結婚式では礼服を着ますが、
それ以外、「今日は〇〇の日だから」、「今日は△△へお出かけだから」と一張羅を身にまとうということが少なくなってきています。
自分の生活を振り返っても同じです。

これは、気持ちを改めることが無くなってしまっているということにもなりはしないでしょうか。


事始めの挨拶に出かけるために常には着ない着物を着て出かける、、、(洋服でも同じことです)
気を引き締めて大事なことに向き合う時間を持つことが、とても新鮮に感じられたのです。


普通の生活の中にはなくなってしまったことが、伝統の世界にはまだしっかりと残っていることを実感した一日でした。



******************************************
金銀糸原紙と懐紙の
㈱辻商店  
〒600-8481
京都市下京区堀川通り四条下る四条堀川町271番地
TEL&FAX:075(841)0765
http://www.tsujitoku.net
kaishi@tsujitoku.net         
******************************************
  
タグ :ハレの日


Posted by tsujitoku at 16:07Comments(0)思う事