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Posted by 京つう運営事務局 at

2011年04月10日

懐紙と形

京都は桜が満開です。
毎年愉しみにしていますが、今年も堪能しています。


さて、先日から考えていたことがあります。



"かたち"と"きまり"についてです。


友人から聞いた話ですが、法服や洋服は本来左前に合わせるのが本当なのだそうです。
それを、何らかの理由(作業がしにくい、刀を抜くのには右前が都合がいい)というような理由で
着物は右前になったようなのです。

本来ある形も、何かの理由、それが合理的であればあるほど、形はかわるものなのだと思うのです。


懐紙はどうでしょうか。

着物を着ていた時代には、束にして二つ折りにして懐に入れておけば、いつでも必要な時にすぐに取り出して使えます。
これは合理的な使い方であり、持ち方だったのだと思われます。

現代は着物を着る機会が少なくなり、大半は洋服で過ごします。
懐紙やティッシュはポケットやバッグに入れて持つことになります。

そうであれば、バッグやポケットに入れやすい形であるべきだと思うのです。

ティッシュはその点問題がありませんが、懐紙は昔のままだと不便を感じることもあります。

束にして持つより、一枚ずつ折ってあれば使いやすいのではないかと私は思いました。
だから、辻徳の懐紙は一枚ずつ折ってあります。
それでも、便箋のように使う懐紙や、柄の入れ方によっては束にして販売しているものもあります。


お茶席で使う場合は束のほうが使いやすいのは私もよく知っています。


要するに、使い方や使う場所によって形を変えてもいい、と私は思うのです。


懐紙に決まりはありません。
使う人の考えでどのような形にしても、それはそれでいいのではないでしょうか。

ちなみに、束にしたものもご要望があればお作りしています。



昨年、「懐紙の使い方+アイディアコンペ」には、懐紙の既成概念にとらわれないアイディアも多く見られました。

懐紙はもっと進化していいアイテムだと思っています。

これからも、もっと多くの方に使ってもらえる懐紙を作っていきたいと思います。


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金銀糸原紙と懐紙の
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Posted by tsujitoku at 22:46Comments(0)思う事