京つう

日記/くらし/一般  |下京区

新規登録ログインヘルプ


スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by 京つう運営事務局 at

2009年09月26日

懐紙の折り方~新しいお答え~

以前、懐紙の折り方についてご質問を受けた際、いろいろと調べましたが、なぜあのようにずらして折るのか、本当の理由はわからなかったので、私なりに理由を考えてお答えしましたが、、、、

これが本当ではないかという答えを見つけました。

「贈る心を形にかえて― 日本の折形」 山根章弘 著 によると

『「吉」に折り上げるには、自分に対して置いた紙の端か左の天から折り下げはじめます。そうすれば折り上がりは必ず「吉」になります。』

と書いてあります。

つまり、
                                          


→    



こういうことですね。

さらにこの本によれば、

『自分がいつも南面していれば、吉と陽の太陽は自分にとって左の天から出てきます。左の天は太陽です。白い太陽を貴ぶ日本人は、左の天に向かう線を「吉」として貴びます。』
と書いてあります。

著者の山根章弘さんは、折形礼法を研究、復活させた方です。
この説明を読んで胸のつかえが下りたような気がしました。

以前、私は懐紙の折方で、「和服襟合わせに準ずる」という説明をご紹介しましたが、
今回の説明のほうがぴったりしていると思うのですが、いかがでしょうか。

この本は、その他にも伝統の折形がいろいろと載っていて、大変興味深い本です。

懐紙を是非使っていただきたい、という思いから、いろいろな使い方をご紹介してきました。
まだまだ私も勉強途上、不十分なことで申し訳ありませんが、これからも更に勉強を重ね、皆さんのお役に立ちたいと思っています。
  


Posted by tsujitoku at 20:01Comments(5)懐紙活用術